雲雀は詩歌にどのように登場しているか

うらうらに照れる春日に雲雀上り心哀しも独りし思へば

 『萬葉集大伴家持 ☆近代の憂愁に通じる抒情歌人家持の名歌 次の歌に影房

うらうらと天にて雲雀啼きのぼり雲斑らなる山雲の出づ 茂吉

汝知るや都は野辺の夕雲雀上がるを見るも落つる涙は 飯尾常房

雲雀より空に休らふ峠かな  雲雀鳴く中の拍子や雉の声 芭蕉    
天に穴ありて落ちくる雲雀かな      野村喜舟
なく雲雀松風立ちて落ちにけむ      水原秋櫻子
揚雲雀時々見上げ憩ひけり          高野素十