第16回香川
菊池寛賞受賞作品。初出『小説無帽第11号』(1980年刊) 100枚の中編小説。受賞後、
高松市発行『文化高松第3号』に掲載される。単行本として2013年私家版発行。
〔あらすじ〕
その最期に侍っていた若菜という女性を仮想して物語を始める。その際どい取り持ち
をしていたのは近侍範重。主君の薄命・無常を観じ、出家して、
俳諧の世界に入る。
一夜庵(
香川県観音寺市)に晩年を過ごす。宗鑑の実像はほとんど伝わっていない。
架空の人物若菜母子が宗鑑に再会に訪れ、しみじみと人生と女のしあわせを感じる。
乱世を深刻ぶるのではなく、
諧謔味を効かせて明るく生きる
俳諧的人生をすすめる。
西日本放送で剣持(本名野口)雅澄著『
俳諧の風景』 本日より作品朗読放送始まる。
RNCラジオ番組 毎週月曜日 12時30分~45分
1月~4月 (16回)