一夜庵・俳諧通信➄まずは地元の人が知ること

 まずは「俳諧」のことを知らなければなりません。俳句はある程度分かっていても、「俳諧」が何たることも知らないで、「一夜庵」の寄付を集めに行くのは失礼でしょう。山崎宗鑑は「俳人」と言うにはためらいがあります。俳諧連歌師といったところでしょう。中世末期、五百年ほど前、和歌に対する連歌、それも俳諧連歌(純正連歌に対する)を詠むのが宗鑑でした。近世になり【俳聖】芭蕉が現れる前の俳風で【俳祖】に過ぎず、粗野の謗りは免れないでしょう。それをも承知の上で我が郷土に縁のある俳諧の元祖を奉りたいと念ずる讃岐人であります。

 そして、何より戦乱に背を向ける平和主義者、閑雅なる宗教的文芸人であります。特に書は「宗鑑流」と称され、今なお愛好・愛蔵する人が潜在しております。宗鑑の直筆を持っていると、火災に遇わないとも言われているようです。

           ニ十数年前の屋根の葺替落成。今回もこのようにする予定です。ご協力を