俳諧連歌『犬筑波集』より

「夏の部」の附合の例に次のようなものもある。自由奔放、卑俗卑猥な言葉も飛び出す。

 瓜をも冷やす猿沢の池

青丹よし奈良の酒飲みて涼む日は

 いかほの沼の水をこそのめ

夏の日はゆくゆく汗をかきつばた

 「恋の部」にも

   我よりもせいか若衆こひ侘びて

大木に蝉のねをのみぞ鳴く

日本最古の俳跡「一夜庵」 最古の俳諧連歌師宗鑑の終焉の地