讃岐弁のあらまし

東讃弁・西讃弁・小豆島弁

①東讃地域(高松市・三木町・さぬき市・東かがわ市など)と西讃地域(丸亀市多度津町善通寺市観音寺市など)とでは、若干語彙や用法が異なり、東讃弁・西讃弁と言われ、中でも極西部の言い回しは観音寺弁とも呼ばれる。

②東讃弁と西讃弁の違いで特徴的なのが、語尾につく「の」と「な」の違いであるとされているが、県全域で男言葉として「~の」が使われており、男女共に恒常的に「~の」を使う地域は高松市周辺に限られる。

③小豆島弁は小豆島で使われる方言で、東讃弁を基調とし、地理の関係で関西方言・中国方言等の語彙も多くみられる。語尾に「の」ではなく「な」を多く使い、香川県内で広く使われる「~けん/きん」は使われず、伝統的には「さかい」「せに」と言う。

④主な違い

共通語   東讃弁    西讃弁    小豆島弁

~から  ~けん/けに  ~きん/きに  ~から

~だね  ~やの/じゃの ~やな/じゃな ~やな

下さい  いた、たー   つか、つかさい いた

~けれど ~けど/けんど けんど/きんど ~けど