「五郷道標歌」解説

  五郷 道標歌 (ごごうみちしるべうた )

一 五郷  山道  心道

   夢を未来へ  つなぐ道

二 阿波路  伊予路  讃岐路

   絆を深く  つなぐ道

三 雲辺寺道  無我の道

   天と人とを  つむぐ道

四 空海の道 遍路道

   世界平和を いのる道

    

【解題】

「五郷道標歌」は令和6年5月5日五郷の日にちなんで詠まれたものである。

「五郷  山道 心道」が浮かんだのは天啓のようなもので、この一句で後はなくてもいいほど語呂が決まっていて「山道=心道」は絶対に揺るがない不動の一句となった。解説不要の五郷の象徴、「心の故郷」を意味している。

 第一連の「つなぐ」は時間のつながり、第二連は空間のつながりを大切にしたい意図を込めている。第三連は自然と人間が一体となる「つむぐ」のを理想とする、昇華された祈願を意図している。

 更に、第四連は非公表の「宗教的」平和意識が強すぎるようで、これは避けた。この山の懐の深さは讃岐香川西南に位置して動かない五郷の存在感がずしりと重い。

 全てを受け容れてくれる奥深さ、讃岐人の魂の原郷を表現しようとしている。

          ~香川県観音寺市大野原町五郷里づくりの会支援者

 雲辺寺山ロープウェー山麓駅句碑「旅うれし只ひとすじに法の道 藤岡久忠」