2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

うしろ姿を見られるか

うしろ姿のしぐれて行くか 種田山頭火 春山のうしろから煙が出だした 尾崎放哉 後ろにも髪抜け落つる山河かな 永田耕衣 山姥のうしろ姿のすさまじや 桂 信子 木がらしの吹行くうしろすがた哉 服部嵐雪 宿命的に人間は自己の後ろ姿を見ることができない。自己…

花蝶諷詠

カラスウリの花 娑婆になほ縁しのありて烏瓜 五黄 楊貴妃の俤ありて未央柳 不二

6月20日誕生日の花と花言葉歌句

6月20日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句) 父母の情の濃淡花菖蒲 雅舟 【花】ハナショウブ(アヤメ科) 【花言葉】優しい心 あなたを信じる 【短歌】あざやかに今日を生きよとハナショウブ霧の中からあらわれにけり 霧が晴れ…

芭蕉との対話を楽しむ

梅雨(五月雨)には、芭蕉と連句を楽しむ

夏の歌三首

めぐり逢う一夜のはなの真白花ひたすらにしてこの夏も咲く 窪田空穂 一期なる恋も知らねばや涼やかにはみてさびしや氷白玉 馬場あき子 陽に透きて今年も咲ける立葵わたしはわたしを覚えておかむ 河野裕子

好まれる雌花

なかなかに実となる花の少なくて雌花好かれるカボチャ南京

スイレンをあなたに

睡蓮は一炊の夢 夕方には凋んでしまう わが恋の如く

6月19日誕生日の花と花言葉歌句

6月19日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句)野薊の似合う岸辺に居るあなた 雅舟 【花】ノアザミ(キク科) 【花言葉】私をもっと知ってください 【短歌】ノアザミは残して畦の草刈りしひとところあり稲田ひろがる 一面に広がる…

瀬戸内 究極の夕日

昼間は正視できない太陽 夕暮れ時は海辺にゆく 瀬戸内に沈む夕日が 本当の夕日 水平線に沈む夕日 それは諦めている 夕雲夕霧が立ち込めている 山にも家々にも沈ませたくない そんなの夕日でありません 今夕はやっと間に合う 今日生きた証しは 夕日を拝むこと…

文の四字熟語【10首歌】

内外の調和具えた理想境【文質彬彬】なかなか得難し 学芸と武道に優れる【文武両道】兼ね備えるはなかなか難し どちらが大事と言うにあらねど【右文左武】一途に共に大切にする 文事武事 文官武官 相共に【文武一途】一体にする 詩文書画風流に親しむ超俗の…

マーガレット・ミッチェル

マーガレット・ミッチェルはくるぶしの骨折で寝たきり生活を送っていた1926年、『風と共に去りぬ』を書きはじめたと伝えられている。夫のジョン・マーシュは彼女の気晴らしにと図書館から歴史書を借りてくるのだったが、あるとき「ねえ、そんなに本が好きな…

ふと見れば、芭蕉庵

ふと見れば隣村にも芭蕉庵ありて同志を懐かしむなり

6月18日誕生日の花と花言葉歌句

6月18日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます 拙句)恋ほのか誰ゆえに咲く月見草 雅舟 【花】オオマツヨイグサ(アカバナ科) 【花言葉】ほのかな恋 【短歌】日の暮れてひとりあなたを想いおり大待宵草ほわっとひらく 「ほのかな恋」に心…

鷺の子育て(松樹頂に巣作り)

高さ20 ㍍の松の上に毎年青鷺・白鷺が雛を孵している(十組以上の雌雄が群生・同居している。(観音寺市豊浜町姫浜一の宮松原) 安全であっても、いつも周囲の見張りを

観音寺祭太鼓台【ちょうさ】

琴弾八幡宮(ことひきはちまんぐう)は、香川県観音寺市の琴弾山の最も高い山頂部にある神社である。旧社格は県社。三角点(58.3メートル)は別の峰にある。麓に随心門があり378段の参道があるが、一方通行のドライブウエイがあり車で頂上まで行ける。その麓…

朝帰り遠田の蛙天よりす

朝蛙耳に 誰やら朝帰り 雅人 遠田蛙 天より聞こゆ 朝の色 雅人

琴弾の松ヶ枝に朝日

琴弾の松に歌わぬ夏の鳥 雅舟 朝烏 松ヶ枝に似ぬ 夏景色 琴弾や 松ヶ枝越しの夏旭日 雅舟

雀の巣作り

梅雨の入り 雀の巣作り 手伝ってヨ

ひなげし残花

「虞美人草」いまさら誤字を直せない

6月17日誕生日の花と花言葉歌句

6月17日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句) 泰山木天に命をあずけ咲く 雅舟 【花】タイサンボク(モクレン科) 【花言葉】威厳 自然の愛情 【短歌】おおらかなタイサンボクの初花よひとつが天をあおいでひらく 二十メートル以…

紫陽花~正岡子規の10句~

紫陽花や紫尽きて浅緑 正岡子規 紫陽花や舌を見せたる小傾城 正岡子規 紫陽花や花さき重り垂れ重り 正岡子規 紫陽花や赤にならぬが面白き 正岡子規 紫陽花や赤に化けたる雨上り 正岡子規 念入れて又紫陽花の染め返す 正岡子規 念入れて紫陽花の花染めかふる …

香川県内芭蕉句碑 (全21基)

【香川県内芭蕉句碑一覧】 [所在地] [建立年] 1 早苗とる手もとやむかし志のぶ摺 観音寺市琴弾八幡宮鳥居横 安永4年(1775)2 世を旅にしろかく小田の行きもどり 善通寺市大麻町原御堂 寛政5年(1793) 3 露とくとくこころみに浮世すすがば…

五郷水車、いつも回っています。

十年前に私たちで造った水車です。 香川県観音寺市大野原町五郷落合 柞田川上流

水辺の生き物

餌を漁る目と警戒の目と野生の動物みな苦労 いかなる思いで咲くやこの花たち

6月16日誕生日の花と花言葉歌句

6月16日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句) うつぼ草うつぼの君のなつかしく 雅舟 【花】ウツボグサ(シソ科)【花言葉】協調性 【短歌】ウツボグサの花をつまみて吸いたりき幼き日々の淡い甘さよ 幼い頃、山野をかけめぐり、…

散る桜&散らない紫陽花

紫陽花はどの花びらも散らないで色褪せ枯れてそのまま堪える 散ればこそいとど桜はめでたけれ 憂き世にむ何か久しかるべき

「夏の夜や」歌仙

今宵賦 支考 今宵は六月十六日のそら水にかよひ、月は東方の乱山にかかげて、衣装に湖水の秋をふくむ(後略) 夏の夜や崩れて明し冷し物 芭蕉 露ははらりと蓮の縁先 曲水 鶯はいつぞの程に音を入て 伏高 古き革籠に反故おし込 惟然 月影の雪もちかよる雲の色 …

6月15日誕生日の花と花言葉歌句

6月15日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句) 紫陽花や乙女豹変それも佳し 雅舟 【花】アジサイ(ユキノシタ科) 【花言葉】移り気 乙女の愛 【短歌】紫陽花はでんでん虫と仲良しだひとり言う子のクレヨンうごく きょう梅雨の中…

波はよせ。 波はかへし。 波は古びた石垣をなめ。 陽の照らないこの入り江に。 波はよせ。 波はかへし。 下駄や藁屑や。 油のすぢ。 波は古びた石垣をなめ。 波はよせ。 波はかへし。 波はここから内海につづき。 外洋につづき。 はるかの遠い外洋から。 波…

蝶・蜻蛉も 雨宿り

梅雨湿り 昆虫たちも 喜ばず 葉蔭にじっと 晴れの日を待つ 黄の蝶も葉蔭に長居して 葉緑素に染まりそう 梅雨期も今からと言うに麦藁蜻蛉の麥藁も湿りがち 雨具なき昆虫たちは雨宿り 鳥たちもまた大あくび