2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

佐藤春夫の詩「海の若者」

海の若者 佐藤春夫 若者は海で生まれた。 風を孕んだ帆の乳房で育った。 すばらしく巨くなった。 或る日 海へ出て 彼は もう 帰らない。 もしかするとあのどっしりした足どりで 海へ大股に歩み込んだのだ。 とり残された者どもは泣いて小さな墓をたてた。

日光の反射する瀬戸の白波

雲一つなき青天の下にして幻惑されそうな波の反射よ 西讃岐豊浜姫浜一の宮私を育んだふるさとの渚 塵芥汚れし浜辺なきにしもあらずされど姫浜清々しくて

ウミウ(海鵜)機嫌よし

今日は一日快晴にしてウミウは羽根を広げて喜びを現すのでした。(柞田川尻)

瀬戸内海、真っ只中で釣りをする

秋の航一大紺円盤の中 中村草田男

君に贈る【侘美 寂美 茄美】

(洒落句) 君に贈る侘美(わび)寂美(さび)茄美(なすび)九月尽(じん) 雅人

一日中快晴九月尽

雲一つなき九月尽何事か 女+喜=嬉しき快晴日がな一日明け暮す底抜けの九月尽

颯爽と歩く

颯爽と河畔を歩く曼殊沙華 雅舟

9月30日誕生日の花と花言葉歌句

9月30日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句)五指開き風になるとふ沢桔梗 雅舟 【花】サワギキョウ(キキョウ科) 【花言葉】高貴 【短歌】不注意の沼というありサワギキョウ誰にも知られず咲きいたりけり 「ふのがり」とは山形…

年年歳歳花相似たり歳歳年年人同じからず

西讃文学碑100基

【観音寺市文学碑50基】 ①豊浜町文学碑 1 大平正芳墓碑・伊東正義の悼詩(豊浜墓地公園) 2 大平正芳辞世碑(豊浜八幡神社) 3 合田俊二歌碑(豊浜墓地公園) 4 高木樹史句碑(豊浜墓地公園) 5 大野硝子墓誌銘中(豊浜墓地公園) 6 石川翠山歌碑(豊浜墓…

9月29日誕生日の花と花言葉歌句

9月29日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句)月下美人もう一度だけ会いたいな 雅舟 【花】ゲッカビジン【花言葉】ただ一度だけ会いたくて【短歌】いまか咲く今か動くと待つ声に月下美人は囲まれて咲く 鳥海昭子 夜に咲いて、数…

佐藤一斎の訓え

佐藤一斎 (1772年~1859年) ☆少にして学べば 壮にして為すことあり 壮にして学べば 老いて衰へず 老にして学べば 死しても朽ちず ☆春風を以て人に接し 秋霜を以て自ら慎む

北原白秋「和み」

和(なご)み 北原白秋 にぎみたま そは童(わらわべ) 香に和む 影の、茨や。 日の文(あや)よ、 そよかぜよ、ただ。 なづさはず、 行きも過がはず。 かげろふよ、 さざなみよ、ただ。 水の紋、 幼な息づき。 にほふのみ、 ゆらぐのよ、ただ。 無為よ、ああ、 白…

昼と夜(10首歌)

夏の季語ナイターなども千秋楽近し混沌セ界の三位 昼夜兼行全日運転する稼業工場生産休む時なく 夜勤日勤交代制を取り入れるそれも健康的かあやしい 蛍は恋の相手を探しやすい光の明滅ファンタジックに 不釣り合いなほど大きな目フクロウ夜天敵少ないためか …

未来を見据える心眼

現実の甘きところを見据えては未来へ遠くはばたく勇気

剣持文庫

★「剣持文庫」古義庵 所在地・観音寺市柞田町 剣持雅澄『剣持文庫』 香川県(西讃)にあって文学中心(周辺を含む)の文献を収集、その研究・調査、創作・評論に関する著作物蔵書〔寄贈された主な文庫〕 ①山田隆幸文庫 満洲シベリア抑留関係 約200冊 ②神田九十九…

〔斎〕〔辺〕の異体字

異体字 代表的異体字例 ① 齊( 繁体字, 旧字体 ) 齐 ( 簡体字 ) 斎、斉、齋、齊、齊、済、齋、齊、斎、斎、薺、濟、斎、斉、薺、齎ほか 85種類 ② 辺 (常用漢字) 邊(旧字体、繁体字(康煕字典における正字), 边(簡体字), 邉(俗字)、𨘢(古体、説文解…

里の秋

静かな 静かな 里の秋 お背戸に 木の実の 落ちる夜は ああ母さんと ただ二人 栗の実 煮てます いろりばた

9月27日誕生日の花と花言葉歌句

9月27日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句)萩の家ここには女居りません 雅舟 【花】ハギ(マメ科) 【花言葉】思い 清楚【短歌】咲き初めしハギ叢を縫うしじみ蝶ひとつふたつのもの想いあり 鳥海昭子 秋の七草の代表格で、『万…

菊池寛『藤十郎の恋』の朗読

夕方五時ころ、高松放送局より菊池寛の『藤十郎の恋』最終場面のラジオ朗読ありて、久しぶりに楽しく聞けてよかった。この小説の末尾は次のようになっている。 『偽にもせよ、藤十郎殿から恋をしかけられた女房も、三国一の果報者じゃ』と、艶なまめいた京の…

秋彼岸明けの瀬戸内夕日

夕雲ありて夕日は水平線に沈まず 瀬戸内海燧灘沿岸 香川県観音寺市大野原町花稲の夕日 9月26日17時

今日の日を生きた証に歌十首

長命者と言えど百歳と止まりでこの世に何を遺せるという 今日ひと日今一瞬を耀かず過ごして延命どれほどの意義 我以外の誰か何かに尽くすという献身なくては徒なる生 敵対の勝負の世界ただ勝つことそれに専念するのでいいのか 我執捨て他者に尽くせる献身の…

遅速ある生死の境彼岸花

遅速ある 生死の境 彼岸花 雅人 (蛇足) 両親ある間は【0人前】 片親亡くて【半人前】 両親亡くなり初めて【一人前】 これが小生の独断自説である。事ほど左様に親の陰陽にわたる庇護は有り難いということを言いたいのである。どんな姿であれ、この世で生きて…

9月26日誕生日の花と花言葉歌句

9月26日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句)静穏に たくましく生き 弁慶草 雅舟 【花】 ベンケイソウ(ベンケイソウ科) 【花言葉】 静穏 信じて従う【短歌】 穏やかに静かにものを想う日のベンケイソウは陽の陰に置く 葉も茎も…

私本『芭蕉との対話』楽しむ付句

流れる(10首歌)

人生は流れるものよ水流気流人に血流常に流れて 人生は山あり谷あり流転して流浪放浪癖の人あり 流行はやりに左右されずに生きられる堅物これまた困る 電流に直流交流二分して乱脈乱流人間の業 流星は本当に流れるものなるかそれとも単なる目の錯覚か 流暢な…

木嶋一黄講演会~高校野球審判~

高校野球審判歴任(甲子園球場) 審判・アンパイア=公平、傾かない umpire「アンパイア」の語源は古フランス語のnonper「対等でない人、第三者」(否定の接頭辞non+「対等な」という意味のper)。英語でも当初はnumpireだったが、これがumpireになったのは、…

日ソ不可侵条約を侵し、満洲へなだれ込む

「小日本鬼子」と残留孤児は虐げられた。 日ソ不可侵条約を侵し、満洲へなだれ込んだ。国策に騙されて開拓移民した日本人。それにしても、ソ連(ロシア)の約束破り・非人道・無謀の国の体質は今も変わらぬ。