万葉の花
『万葉集』巻二125 橘の蔭履む路の八衢に物をぞ思ふ妹に逢はずして 三方沙弥 橘の蔭踏む道の八衢に物をぞ思ふ妹に逢はずして
赤い鳥小鳥 なぜなぜ赤い 赤い実を食べた 青い鳥小鳥 なぜにぜ青い 青い実を食べた
黄葉して冬到来の川原風
ナンバンギセルそれだけならば味気なし 恋しい人を思ひ草と歌ふ万葉
月草に衣は摺らむ朝露に濡れて後には移ろひぬとも
万葉 萩の歌 10 首 花の中で最も多き百四十二首萩を詠みたる万葉の歌 憶良らは秋の七草筆頭に萩を挙げたる万葉の歌 奥山に棲む雄鹿の妻問ひの声に秋萩の散る万葉の歌 さ牡鹿は露を分けつつ妻問ひのわび鳴きすとふ万葉の歌 秋田刈る借廬の宿のにほふまで萩咲…
万葉集「いちし」の花と詠まれたる曼殊沙華咲く我が径の辺に
ーー 道の辺(へ)の尾花が下の思ひ草今さらさらに何をか思はむ=巻10-2270 ナンバンギセル 万葉の「思ひ草」
川端の万葉の花秋の風 雅舟
珍しい木大角豆(きささげ) 檟(キササゲ)をもらふ嬉しさ佳人より 雅舟 木+秋=キササゲ(檟) 万葉植物「久木」のこととも言われる。 ぬばたまの夜の更けゆけば【久木】生ふる清き河原に千鳥しば鳴く 山部宿祢赤人 『万葉集』巻6-926
夏の野に万葉の花ありて足らふ 雅舟
合歓の花 忘れ草(萱草) 蓮 朝顔(桔梗) 紫陽花 撫子(大和撫子) うはぎ(野菊)
万葉の「久木」 「木・秋」(木扁に秋の会意文字、漢名)これはキササゲ 万葉集の「久木」は、①アカメガシワ②キササゲの両説がある。 ここでは②キササゲ(漢名「木・秋」)に関する映像を紹介する。 鞘は長さ約30~50㎝にもなる。ササゲに似ている木なので木サ…
春さればまづ三枝の幸くあらば後にも逢はむ莫恋ひそ吾妹 『万葉集』巻10ー1895 柿本人麻呂歌集 三枝(さきくさ)はミツマタ説が有力
↑ 万葉の花 紫草に 河原撫子(大和撫子) ↓
ぬばたまの夜のふけゆけば久木生ふる清き川原に千鳥しば鳴く 赤人
楸(ヒサギ)=万葉名「久木」 ぬばたまの夜の更けゆけば久木生ふる清き河原に千鳥しば鳴く 山部赤人『万葉集』巻6ー925
現実の花はうつろふ 絵に描けば半永久に 後世に残らむ 雅舟
今年又紫草の咲き初むる 雅舟