杜甫の詩「貧交行」~管鮑の交わり~

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                  貧交行  杜甫                 
翻手作雲覆手雨
紛紛軽薄何須数
君不見管鮑貧時交
此道今人棄如土
手を翻せば雲となり 手を覆えば雨となる
紛紛たる軽薄 何ぞ数うるを須いん
君見ずや管鮑貧時の交わりを
此の道 今人棄てて土の如し
 
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管鮑の交わり
 管仲は若い頃に彼と親しく交わっていた。ある時、金を出し合って商売をしたが、失敗して大きな損失を出した。しかし鮑叔は管仲を無能だとは思わなかった。商売には時勢がある事を知っていたからである。また商売で利益が出た時、管仲は利益のほとんどを独占したが、鮑叔は管仲が強欲だとは思わなかった。管仲の家が貧しい事を知っていたからである。 このような鮑叔の好意に管仲は感じ入り、「私を生んだのは父母だが、私を知る者は鮑叔である」と言った。二人は深い友情で結ばれ、それは一生変わらなかった。管仲と鮑叔の友情を後世の人が称えて管鮑の交わりと呼んだ。