超俗人生(十首歌)

    

渇しても盗泉の水飲まずという高潔の士を見倣わんとす

往古より武士は食わねど高楊枝と心は高く気高くありたし

欲望の果てしなき人ふと目覚め喜捨の心に目覚めむとして

物質も名誉も地位も捨て去って慈悲と慈愛に捧げむこの身

金銭に汚れた手を出し恥知らぬ人多いのは悲しい現し世

ピアノ弾く手のしなやかさ神々しさ欲得もなく見惚れて居たり

清貧に甘んじて生き野の果てに朽ちなんとても何か嘆かん

献身の心に生きてその果ては無に帰すること至福と言わん

子や孫やエゴに生きたる穢土去りてさらりと召天それとも往生

風雅というほどにもあらぬ寿命生き余命マイナス数値が伸びる