戦々恐々コロナ禍

 

  中国を発現地として新型ウイルスコロナは、全世界に蔓延、猛威を振るって留めるすべを知らない。患者数、死者数の統計、その推移から、終息を予期できない状況にある。

 全世界の人類と言えば大げさになるだろうが、目には見えない細菌ウイルスによって、大げさに言えば人類存亡の危機に迫られている。現段階でどれほどの安全が約束されるだろうか。ワクチン製造とその接種効果、その実用化までとなると、年月の経過が要る。突然特効薬の実現があれば、それに越したことはない。密かに期待するところではある。ただ現在のところ楽観できない危機状況にある。

 昭和に生きた壮老年者にとって、太平洋戦争の戦後七十五年はそんなに遠い昔ではない。第二次世界大戦は、つい昨日のような意識でもある。銃後の戦争体験者として生き残っている。最後の語り部としての役目も果たさねばならない貴重な存在である。

 日本にとって戦後七十五年平和が続き、戦争犠牲者(戦死者)は一人もいない。我が柞田町軍人墓地には十八の墓穴は空いているが、もちろんそのままである。ありがたいことである。

 今は降って湧いたようなコロナ禍に戦々恐々として落ち着かない。大げさに言って「第三次世界大戦」とでも言うべきこのコロナ禍感染は、留めることを知らない全人類の恐怖・被害の真っ只中に曝されている。

 なすべきは、国と国との争いを避け、相共に共通の敵撲滅に腐心しなければならない。自分の国が先に特効薬とか処方の開発発明を先取する努力は認められていいだろう。それを他国に広めない狭量な国はないはずである。日本の新政権の旗印は、自助・公助・共助、その絆によって日本は更に団結すべきである。更に、助け合いの協調精神で堅く結ばれ、全世界が一体となり、国と国との争いがなくなることを祈念してやまない。禍を転じて福となそう。             

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