オノマトペ多用狂歌(10首歌)

       狂 歌

たんぽぽよ たんぽんたんぽん 鼓打つごとくタンポポ花咲き始める

レンゲれんげ蓮華草咲くはずなのに 外来種なる擬レンゲ草咲く

ころころとコロナ患者が死んでゆく この頃コロナでころげる世相

第三次世界大戦じわじわと 起きる気配にはらはらとする

ぺこぺこと電話で辞儀に山笑う それに鶏へこへこ歩く

しんしんと肺まで碧き海の旅  しんかんとしてはるか日月

女客ころころ笑う玄関にそろりそろりと恋猫入る

ほろほろと鳴く雉の声りんりんと乳母押せ垂乳根の母

思い出のひりひり胸に傷む時しんなりすがる一縷の光

ぬめぬめとまとわりついた悪縁をかなぐり捨てて晴ればれとなる