2022-10-07 栗の近代俳句(10句) 栗山に在れば落日慌し 高浜虚子 山彦のひとりをさそふ栗拾ひ 飯田蛇笏 美しき栗鼠の歯形や一つ栗 前田普羅 我を信ぜず生栗を歯でむきながら 加藤楸邨 栗食むや若く哀しき背わ曲げて 石田波郷 死の見ゆる日や山中に栗おとす 秋元不死男 朝焼けの染めし青さに栗の毬 長谷川素逝 木曽仔馬青栗のいが道に出て 森 澄雄 栗落ちて初めて己が影をもつ 高橋馬相 栗をむくいまが晩年かもしれぬ 細川加賀