子育ての苦労している間こそ最高に幸せ殊に母性は
何がしか社会的貢献が無償の愛と見做される時
来るはずのない人の文ある日ふと突然変異のように来た時
捨てられたはずの作品処分せず畳んでしまっているのを知る時
出来の悪い子のはずなのにひたすらに頑張っている姿見る時
自分のようなものでもかすかな手助けとなったと知れるその時
何気なく言った言葉が友人の琴線に触れてふと鳴りし時
大方は何の感動なくて過ぎ気づきもしない礼言われし時
もう表から引き払われたと思いたるに辛抱強く展示されたる間
言に出して言うわけでなく微かなるほほ笑み浮かべ子の出で行きし朝