1100年前の橘の実(酒の肴)

橘①みかん・こうじなど食用柑橘類の古称。ミカン科の常緑亜高木。高さ3~5㍍。5、6月頃白色の花をつける。果実は黄色で小さく、強い酸味があり、生食にはむかない。「左近の桜、右近の橘」

伊勢物語』60 段 五月待つ花橘の香をかげば昔の人の袖の香ぞする

   男は、酒の肴にそえられた橘の実をとって、
(五月になるのを待って咲く花たちばなの香りをかぐと昔の人の袖の匂いが漂ってくる)
と歌ったので、女は昔のことを思い出して辛くなり、尼になって山の中で暮らしたのだった。

これを隣人に献呈したところ、バレンタインデーのお返しがありました。