宗鑑終焉の一夜庵

 日本最古の俳跡と称する【一夜庵】(香川県観音寺市興昌寺境内)が宗鑑終焉の地であるとは断定できない。その伝承地であるというところに留めておくべきである。『俳家奇人談』の「天文二十二年没享年八十九歳」を通説として一般に知られている。墓碑・供養塔があっても後世のものである。

   俳諧連歌抄 雑

 公家と武家とは二かしら也

たてゑほしゑむより下へおりゑほし 

 四国は海の中にこそあれ

漕ぎ出す舟に表を八つみて