虚子は讃岐観音寺へ二度来ている。そのときの句とその後依頼句、合わせて
虚子の観音寺関連句は、次の8句に限定される。
第一回 大正14年初夏
宗鑑の墓に花無き涼しさよ
この屋根の葺きおろされて涼しさよ
第二回 昭和3年秋
秋風や庵をめぐりて六十歩
胡麻がらをいつまで干すや興昌寺
柿の木もありて鐘楼や興昌寺
森安華石氏が依頼して届いた俳句
俳諧の遠き御祖(みおや)と墓おがむ
春の波残し去りたる砂絵かな
春潮や海老はね上る岩の上