現在ツユクサという花は『万葉集』では「月草」として9首詠まれている。
月草で染めた着物は、水で色が落ち易いことから、心変わりをたとえたり、この世 のはかない命を表すのに、詠み込まれている歌もある。
月草のうつろひやすく思へかも我が思ふ人の言も告げ来ぬ(巻4ー583
月草に衣ぞ染むる君がため斑の衣摺らむと思ひて (巻7ー1255)
月草に衣色どり摺らめどもうつろふ色と言ふが苦しさ (巻7ー1339)
月草に衣は摺らむ朝露に濡れての後はうつろひぬとも (巻7ー1351)
朝露に咲きすさびたる月草の日くたつなへに消ぬべく思ほゆ (巻10ー2281)
朝咲き夕は消ぬる月草の消ぬべき恋も我れはするかも (巻10ー2291)
月草の借れる命にある人をいかに知りてか後も逢はむと言ふ (巻11ー2756)
うちひさす宮にはあれど月草のうつろふ心我が思はなくに (巻12ー3058)
百に千に人は言ふとも月草のうつろふ心我れ持ためやも (巻12ー3059)
月草で染めた着物は、水で色が落ち易いことから、心変わりをたとえたり、この世 のはかない命を表すのに、詠み込まれている歌もある。
月草のうつろひやすく思へかも我が思ふ人の言も告げ来ぬ(巻4ー583
月草に衣ぞ染むる君がため斑の衣摺らむと思ひて (巻7ー1255)
月草に衣色どり摺らめどもうつろふ色と言ふが苦しさ (巻7ー1339)
月草に衣は摺らむ朝露に濡れての後はうつろひぬとも (巻7ー1351)
朝露に咲きすさびたる月草の日くたつなへに消ぬべく思ほゆ (巻10ー2281)
朝咲き夕は消ぬる月草の消ぬべき恋も我れはするかも (巻10ー2291)
月草の借れる命にある人をいかに知りてか後も逢はむと言ふ (巻11ー2756)
うちひさす宮にはあれど月草のうつろふ心我が思はなくに (巻12ー3058)
百に千に人は言ふとも月草のうつろふ心我れ持ためやも (巻12ー3059)