2022-02-28 紅梅歌五首 わが宿の八重の紅梅咲きにけり知るも知らぬもなべて訪はなん 源実朝 くれなゐの梅のふふめる下かげにわれの一世の老に入るなり 斎藤茂吉 紅梅の今年も咲きて生まれざりしわが娘子と逢ひたるごとし 川浪磐根 伴へる真乙女の頬映ゆるばかりくれなゐの梅燃えさかりたれ 吉野秀雄 わが庭の紅梅の花冴えかへる寒き三月や雪少し降る 前川佐美雄