2022-03-30 燃え尽きた似非文学者(10首歌) 小学四年より始めた俳句には【雅舟】の号が付されていて 高校二年より始めたる短歌では酷評受けて再起は後ほど 就職後不惑の頃より同人誌『無帽』に拠って毎月随筆 小説『無帽』毎年一編発表はいつの間にやら三十数編 お遊びに近い連歌連句はいつからか老後健在気の合う友と 狂歌とも言うべき言葉遊びなる自由律なる短詩型好み 『万葉集古義』の著者鹿持雅澄に肖る研究者剣持雅澄 万葉歌全て色紙に筆ペンで4516首写し取りたり 戦争で夭折したる若者の記録文学郷土史として 似非国語教師六十年続けしも今年三月燃え尽きにけり