劫初より造り営む殿堂にわれも黄金の釘一つ打つ 与謝野晶子
晶子くらいの人にならねば謙虚なることを言えない 恥ずかし過ぎて
自らの仕事に誇り持ちていて 精進努力こよなく大事
成果など二の次にして自己努力積み重ね居る境地尊し
倨傲なる人は論外臆せずに自己吹聴を滔々として
隙あらば自慢話が転がり出て 雪崩をなし人を巻き込む
まず相手持ちあげおいて やおら我が方の話題に摺り変える人
毀誉褒貶軽率に口にすることなく 自然の美など共に語らむ
他人事と思わず 苦しみ悲しむ人 助けられねば人間でない
不意に来る禍がある 我ら生ある者は皆助け合わねば