五郷頌歌
何ものをも包み込んでくれる
この郷土の空気 安らぎの風
この雰囲気はどこから来たのだろう
母の懐のように 大きく温かい 市の奥処
雲辺寺山がそびえ 限りなく斜面が広がる
勾配が上から下へ 下から上へ
地面と人間を支える なだらかな坂道
春は鶯 夏は時鳥 季節の鳥たちが鳴きかわす
美しい自然 時には厳しい災害に見舞われ
それでも 肩寄せあって暮らす
五郷の人びと 静かで穏やかで
争いを好まず 助け合って生きる里人
![イメージ 1](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/G/Gashuu/20010104/20010104085810.jpg)
ここ山ふところに抱かれ、自然の景観に恵まれた、ふるさと五郷。
水清き川の流れを利用して、暮らしに役立ててきた古来の水車。
ここに失われていた日本の源流に返ってみることを志した。
多くの人の協力・賛助を得て、1年有余を経てようやくこの水車
小屋を復活することができた。ただ単に回るだけの水車ではなく、
働く水車、人の暮しを支える本来の活躍する水車を実現できた。
これすべて地域共同体、住民の協力と連帯感によるものである。
我々は今、立ち止まって自然の原点に返ってみる必要がある。
自然の脅威にさらされ犠牲になられた方々を鎮魂するとともに、
自然の偉大なる力に感謝しつつ、力を合わせて明日に向かって
たくましく生きていきたいと念じるものである。
平成26年5月5日