【招魂祭】
幕末に始まった新しい神道の祭祀で、国事に殉じた非命の志士の霊を慰めるために営まれたもの。全国的な最初の招魂祭は1862年(文久2)12月、京都の東山霊山で執行され、津和野藩士福羽美静らが安政の大獄以後の志士の霊を祀った。ついで明治維新となり、新政府は68年(慶応4)5月、東山に招魂社を建て、幕末以来の殉難者、戦死者を合祀することを布告した。また東京においても軍務官が招魂祭を行うことを計画、69年(明治2)6月に至って九段に招魂社を設けて招魂祭を営むことになった。これが現在の靖国神社の前身東京招魂社である。
【慰霊祭】
死者の魂を慰めるという意味と共に、戦争などでなくなった死者の功績をたたえ、団結力を深めるという意味でも行われている。
さらに、こうしたことで命を落としていった死者がいること、出来事を風化させることのないように節目として行われている。失われた人々の命の重さを皆で考え、後世へ伝え慰霊祭は法人主体でも個人主体でも行われ、特に戦没者の霊を慰めるための慰霊祭である。
慰霊と招魂の違いとは、 慰霊が亡くなられた方々の霊を 慰める行為を意味し、 招魂とは、 素晴らしい生き方 素晴らしい死に方をした方々の 特別秀でた力を分け与えもらうこと。