父子文学の旅 半世紀 (10首歌)

伊賀上野忍者の里の芭蕉生家訪ねて既に半世紀経つ

土佐高知福井の里に鹿持雅澄生家を訪ひし雅澄父子

西行庵吉野の奥に辿り着くはるばるの旅  子はばてばてて

芭蕉句碑我が家の庭に「旅人と⋯」父子で刻み建てたり

沙弥島の人麿の歌碑書籍にす父子の共著何年か前

善通寺五岳に残る西行の伝承度々の地はたびたび訪ぬ

子の運転で人麿の生没地石見の国に訪ひし日もあり

はるばるに奥の細道仙台と松島訪ねし震災の前

芭蕉母の生家は愛媛県伊予大洲とかはるばる訪ねる

尾道の暗夜行路の宿に泊まる 父子などでは無風流にて