雅歌仙「さざ波に」の巻(途中20句)

    雅歌仙「さざ波に」の巻(途中20句)      雅博 雅澄 両吟 令和5年5月1日起首

さざ波にメダカ帰るやミズバショウ    雅博

 旅心湧き時鳥飛来           雅澄

麦の穂が色付く夕べ入りの鐘        博

 雲行き怪し平和憲法           澄

ぬかるみも山越えてゆく蟻の列       博

 月の砂漠を移民陸続           澄

草原の古里恋し帰れない          博

 かつての子供端午節供         澄

うがみ祭しめ縄青く五月晴         博

 竜王太鼓慈雨をもたらす         澄

汗拭いビールのうまき夜風かな       博

 連休終り瀬戸の夕凪           澄