雅歌仙15巻

雅̠歌仙(15) 雅澄雅博両吟 

  令和新連句第十五巻   令和5年3月13日

1 春の日を浴びて和らぐ雛の顔     雅博

2 浮かんで消えてまた浮かぶ仁     雅澄

3 梅の香や三寒四温雨降りて       博 

4   野焼き脱する兎国民           澄 

5 四十六月を目ざしてアルテミス     博

6 銀河に抱かれ女神悶絶         澄

7 もう少し巣籠りしたいカエルかな    博

8 今年もノックケイチツノの日が     澄

9 カタカナも冴えたるわざの雅澄翁       博 

10   風雅博愛新四字熟語            澄

11 梅の花雅の道は心澄む           博 

12   井筒にかけしまろが背の丈       澄

13 年を経てシワ酌み交す油井の里          博

14 目白い間丁々発止                澄

15 窺えば黒い怪鳥エサ荒す           博

16   太陽光町風穴覗く            澄

17知らぬ間に出ては消えてる昼の月        博  

18   歳に合わせて身も木も低く        博

19 遠足へ賞味期限を越えし客       澄

20 旬が一番いつまても旬         博 

21琴弾や鰆肴に酌み交わす         澄

22 春の沖ゆく道真が舟          博

23遣唐使廃止したのにどこへ行く      澄

24 なれにし衣捨てて東国         博

25武蔵鐙イエスかノーか困り果て      澄

26     重重無尽択一あらず         博

27三界は難くの如しいざ共に        澄