先輩文庫

「先輩文庫」設立の趣旨
 本校同窓生の著書を図書館の「先輩文庫」コーナーに集め始めたのは、昭和56年頃である。
すでに寄贈されているものを含め、多くの卒業生の自著を母校で永久保存する意義を感じ、収集に努めてきた。この度、本校創立110周年の節目にあたり、収納書棚を百周年記念館に開設し、今後ともその充実を企図している。
 本校卒業後、先輩たちがどのような人生を歩んでいるか、その一端を知りたい場合、ここに収蔵されている著作物をひもとけば分かる、というのがねらいである。本校の生徒として学んだ同窓生のみならず、ここで教育に携わった教職員もまた同じ学園に時を過ごした者であり、「先輩文庫」に加えることを確認した。教学一体とみて、師弟の書を並べ置き、更に多くの賛同・協力者を得て、今後とも本文庫充実を期したい。
 
(国立国会図書館は、不十分な製本は保存しない。本校先輩文庫は、そのような非人情なことはしない。自分史をホッチキスで綴じ、薄紙表紙でも、「先輩の生の証し」として、ありがたくすべて受け入れることになっている。自著に限る。他人の蔵書では困る。)