宗鑑代表10句

山崎宗鑑(1465~1553)室町後期の連歌師俳人俳諧の祖。『新撰犬筑波集』の選者。

1 元朝の見る物にせん富士の山

2 筆ひぢてむすびし文字の吉書哉

3 満丸に出てもながき春日哉

4 にがにがしいつまであらしふきのたう

5 花の香をぬすみてはしる嵐かな

6 手をついて歌申(し)あぐる蛙(かはづ)かな

7 うづきゝてねぶとに鳴や郭公(ほととぎす)

8 月にえをさしたらばよき団(うちは)哉

9 七夕(たなばた)の夢のうきはしは烏鵲(うじゃく)かな

10 風寒し破れ障子の神無月(かみなづき)