「蛙の声」名歌二首

 ほほづきを口にふくみて鳴らすごと

  かはづは鳴くも夏の浅夜を  長塚節

死に近き母に添寝のしんしんと

 遠田のかはづ天に聞ゆる  斎藤茂吉

 やっと今夜蛙の声を聞くことができた  (七月一日) もちろん茂吉歌に心酔