2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

戦没詩人森川義信先輩を偲ぶ

森川義信の詩をめぐって 現代詩における生命頌歌の再発掘 『森川義信詩集』はまさに森川の墓標である。その数多からぬ作品は、戦争の影とともに成長し、ついにはその雲の上に消え去る運命を確実に予測した若者の、冷たく暗いけれども、痛いほど美しい生命の…

紫陽花の七変化

出逢ひたる額紫陽花の語るらく「心の色は一色ならず」 雅子 紫陽花の七変化あやかりて難しき世を色変え生きむ 雅人

早朝即吟

苦しみは語らず、悲しみは歌わず

苦しみは人に語らず悲しみは独り歌わず唯耐えるのみ 苦しんでいる我が事を語れども他人事とて聞き流されて 悲しみを歌に歌えど人様の共感をえることは難し 我独り苦しみ悲しみ耐えて生きる悟りまでくる長かりし歳月 この世には小説があり詩歌あり我が悲苦慰…

5月23日誕生日の花と花言葉歌句

5月23日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句)耳傾け小鈴のようなアマドコロ 雅舟 【花】アマドコロ(ユリ科) 【花言葉】心の痛みのわかる人 【短歌】 清楚なる白いみどりの花を垂れアマドコロ咲きひとのやさしき 鳥海昭子 筒状…

おなじみ白詰草

. 白詰草(シロツメグサ)=Clover(クローバ) オランダからの献上器物の間に詰め物として渡来。最初の持込.牧草,緑肥,緑化用として輸入。1846年にオランダから渡来,古くは苜蓿(うまごやし)とも

畳語10例

「ありあり」と浮かんでくるのは表現の巧さにもよる「なかなか」のこと 胃の方が「ちくちく」痛む胃痙攣どころか癌の兆しかもしれぬ 「ぐずぐず」としないで早くとせかされるそれでやる気をなくす子もある 「めそめそ」と泣くんじゃないと励まされくしゅんと…

干拓地に跋扈する花蓼・草藤

たまねぎ畑 手入れ怠り 花蓼の 跋扈する野に なりけらしも 遊水池 なよ藤草の繁茂して 自在の夏を楽しんでいる

朝日の中の浜昼顔、待宵草

5月22日誕生日の花と花言葉歌句

5月22日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句)実カンより花の甘美さ香ばしさ 雅舟 【花】ミカン(ミカン科) 【花言葉】親愛 【短歌】こんなにも小さく白く咲くものよミカンの花よ親しく愛し こんなに小さくて白いかわいい花が、…

身体的比喩表現10首

お手が付く家康にして虫が付くお家騒動何とかならぬか 知った人多い時には助けられ顔が広いと楽する多し 何やかや頭が痛いことばかり子供多ければ悩みも多く 偉そうにする人頭が高いと言われ敬遠されるのは辛いこと 脛齧りするほど親は肥えてない子供は自立…

西行、讃岐吉津の10首歌

讃岐 三野津 10首 敷き渡す月の氷を疑ひてひびの手まはる味鴨の群鳥 いかでわれ心の雲に塵すべき見る甲斐ありて月を眺めん 眺め居りて月の影にぞ世をば見る澄むも澄まぬもさなり 雲晴れて身に愁なき人のみぞさやかに月の影は見るべき さのみやは袂に影を宿す…

阪神ファン70年間

高松へTigers来た公式戦観てより七十年阪神ファン 別当が柵越えホームラン三本打ちその感動が今も忘れず 1後藤 2金田 3別当 4藤村 5土井垣⋯投手梶岡、監督若林 皆宙覚え その当時はがきでサイン頼むだけではがきでサイン何人からも来た プロ野球選手になると…

日本最古のマルチプルアーチダム「豊稔池」

最古の最も近代的なマルチプルアーチダム「豊稔池」香川県観音寺市大野原町の溜池 新緑の河遡り自転車で中腹にあるダムまで登る 静寂の山懐に独り座し世俗忘れて「無」を悟らんと

気になる「すごい」

今も聞く「すごいうれしい」「すごく」より強められても意識が過剰 「すごいいい」などと言わねば現代の若者感覚に合わないものか 実質の伴わない語「すごい」とも「すごく」とも使用するを避けたい 言ったとおり「すごい」ではなく字幕では「すごく」で直す…

5月21日誕生日の花と花言葉歌句

5月21日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句)石竹は夏撫子のおんなの美 雅舟 【花】セキチク(ナデシコ科) 【花言葉】女性の美 【短歌】石竹の枯れ花を摘む妹の指美しく花とからめり 鳥海昭子 枯れた花をこまめに摘んでおかな…

尾道に沈む夕日

水平線に日の入る瀬戸の讃岐より対岸尾道に住む人想ふ 雅舟

相撲川柳10 句

「ひいき力士」拍手し過ぎはちと困る 「同体取り直し」大方の客 大拍手 感情を外に見せない「相撲道」 異口同音「一日一番」口癖に 連敗を繰り返しては「休日」に 「勝ち越し」が全ての力士の目標値 負けてなお「怪我」を薬に立ち直る 卑怯なる手もあるけれ…

オリーブの花咲き初むれば

オリーブの花咲き初むれば 六十年前 島の教え子 幻に顕る 雅舟

浜大根・浜昼顔の咲く花稲浜辺

観音寺市大野原町花稲海岸 観光客呼び寄せるなど企まぬ花稲海岸 自然海岸 人一人訪れもせぬ古里の自然海岸 花大根に浜昼顔咲く いつまでも待っていたとて君の来ぬ海浜植物独り占めして 必ずしも清掃活動行き渡らぬ花稲の浜 自然海岸 隣接の有明の浜父母ヶ浜 …

文芸選評より10句選

▲ 聞きもらし(作者不明) ◎歩くほどわたしになっていくわたし はだしの子 親より先に挨拶す 裸足から黒靴下や本葬儀 休日の事務所一人の素足かな どこを見るともなく見たるはだしかな 清掃は裸足ウクレレコンサート フェミニズム説くドーファーの裸足かな う…

深夜便・ぼやき川柳(5月20日)入選10句

題「香り」 作者不明 ◎新緑の香る真中待ちぼうけ ・ぱたぱたとウナギの香りと負けへんで ・律儀にも今年も百合は満開で ・嗅覚の鋭い妻にいつもバレ ・なんとなく危険な匂いこのメール ・カモミールよりドクダミ茶匂う我 ・変わらない造花のような人だった …

5月20日誕生日の花と花言葉歌句

5月20日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句)白根葵今日この花を話題とせむ 雅舟 【花】シラネアオイ(シラネアオイ科) 【花言葉】優美 【短歌】修験者が潔斎をせし崖ありてシラネアオイは今年も咲けり 鳥海昭子 「潔斎」とは…

雅歌仙(17)「さざ波に」の巻 雅澄雅博両吟 

雅歌仙(17)「さざ波に」の巻 雅澄雅博両吟 令和5年5月18日満尾 1 さざ波にメダカ帰るやミズバショウ 雅博 2 旅心湧き時鳥飛来 雅澄 3 麦の穂が色付く夕べ入りの鐘 博 4 雲行き怪し平和憲法 澄 5 ぬかるむも山越えてゆく蟻の群れ 博 6 月の砂漠を移民陸続 澄 …

君もコクリコ 我もコクリコ

ああ阜月 仏蘭西 の野は火の色す 君も雛罌粟 (コクリコ)われも雛罌粟 作者与謝野晶子が夫鉄幹と共にフランスに渡った時の情熱のほとばしり出た歌

本名を知らない

本名 実名 俗名 異名 仮名 別名 学名 使い分けができる? ヒナゲシ(雛芥子、雛罌粟) 学名: Papaver rhoeas) ヨーロッパ原産のケシ科の一年草 グビジンソウ(虞美人草) 古代中国の秦末の武将・ 項羽 に虞という愛人、その死後生えて来た花。 コクリコ (フラ…

5月19日誕生日の花と花言葉歌句

5月19日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句) 雛罌粟や慰め言を言われても 雅舟 【花】 ヒナゲシ(ケシ科) 【花言葉】 慰め 【短歌】やわらかな空気の動く瞬間のヒナゲシふいと背をのばしたり 鳥海昭子 ヒナゲシがふっと背を伸…

季語「コスモス」近代俳句10句

コスモスの花あそびをる虚空かな 高浜虚子 コスモスの花に蚊帳乾す田家かな 村上鬼城 コスモスを離れし蝶に渓深し 水原秋櫻子 コスモスや二戸相倚れる柿葺 山口青邨 コスモスの向ふむきよりしぐれきぬ 加藤楸邨 コスモスの広きみだれに夜のとばり 中村汀女 …

もう秋

秋桜コスモスCosmos咲ける皐月野は風渡るなり爽やか日本

財田川河畔にて

夕立の中にここまで駆けつけてくれたことあり 会えずに🐸 妹が見しあふちの花は散りぬべし我がなく涙いまだ干なくに 大伴旅人