古典一般

江戸の讃岐ガイドブック

『金比羅参詣名所図会』暁 鐘成 本書の著者暁鐘成(あかつきかねなり)は大阪難波の読本作家の代表的な人。十辺舎一九の『金毘羅道中膝栗毛』に刺激されて制作意欲が湧いたと言われる。本書は、浪花の名所図会第二作目である。 弘化4(1847)年に刊行された「…

はちす葉の露

はちすの露をみてよめる はちす葉の濁りに染まぬ心もて なにかは露を玉とあざむく (『古今集』165) 僧正遍照 (参考歌) ひさかたの雨も降らぬか蓮葉に溜まれる水の玉に似たる見む (『万葉集』巻16)

松尾大社見学(6月16日)

京都 松尾大社 松尾大社 大山咋神と市杵島姫命の二神が祀られている。 大宝元年(701)秦忌寸都理が、松尾 山大杉谷の磐座の神霊を勧請し、当地に社殿を建立したのが起りと伝え、平安時代には皇城鎮護の神として、また中世以降は醸造の神として人々の信仰を…

本阿弥光悦の墓

本阿弥家は代々刀剣鑑定、磨砺、浄拭を家業とし、今も尚其の業を続けている家柄である。光悦は永徳元年(1558)本阿弥光二を父とし妙秀を母としてその長男に生まれる。芸術面にその豊かな才能を以て多くの作品を遺し、日本文化の上に大きな功績である。 …

竜安寺の石庭

15個の石は、庭をどちらから眺めても、必ず1個は他の石に隠れて見えないように設計されているという。東洋では十五夜(満月)にあたる15という数字を「完全」を表すものとしてとらえる思想があり、15に1つ足りない14は「不完全さ」を表すとされている。

京都郊外、清滝の清流・青葉

ほととぎす嵯峨へは一里京へ三里水の清滝夜の明けやすき 与謝野晶子 清滝や波に散り込む青松葉 松尾芭蕉

古典講座の日時・場所

◆剣持古典講座案内◆ 【みとよ万葉講座】 毎月第3日曜 9時30分~11時30分 観音寺市中央公民館横働く婦人の家第一講義室 市民約40名出席 (市外から参加も可) 【大野原古典文学講座】 毎月第3土曜 9時30分~ 11時30分 観音寺市大野原町図書館2階 町民約20名…

懐しや大磯 西行・三千風 鴫立庵

こころなき身にもあはれは知られけり 鴫立沢の秋の夕暮 西行 『新古今和歌集』 俳諧師大淀三千風が鴫立庵主第一世として入庵して以来、京都の落柿舎、滋賀の無名庵とともに日本三大俳諧道場と言われている。

荒城の月

冬の使者「都鳥」来たる

ユリカモメ(都鳥)は《冬の使者》 すでに故里の河口に訪れている。 都 鳥 『伊勢物語』 猶行き行きて武蔵の国と下総の国との中にいと大きなる河あり。それをすみだ河といふ。 その河のほとりにむれゐて思ひやれば、限りなくとほくも来にけるかな、とわびあへ…

讃岐守・大伴道足から浜田恵造まで

『万葉集』の編者は大伴宿祢家持。その縁続きの大伴宿祢道足が讃岐で最初の国司である。文献から見ると、七世紀から八世紀中頃に活躍。『続日本紀』によると、七〇八年(和銅元年)三月十三日の条に国司として讃岐守に任ぜられ、五月には正五位下に叙されてい…