古典一般

忠恕のみ【大野原論語】

『論語』里仁篇のキーワード 吾道一以貫 夫子之道忠恕而已 忠=自己に忠実 恕=他者に思いやり(慈愛)

今月『論語』里仁篇

里仁篇では、次のような句がよく知られていますね。

蓮の葉に置く露

蓮葉のにごりに染まぬ心もてなにかは露を玉とあざむく 僧正遍照 古今和歌集

花の色は移りにけりな

花の色は移りにけりいたづらに我が身世にふる眺めせしまに 小野小町

つれづれなるままに

右近の橘 春寒く樒の花のしくしくに

能「松風」

能「松風」 在原行平と海女の恋 松風は、熊野松風に米の飯といわれるように、古来能としても謡曲としても人気の高かった曲。在原行平の歌をベースに、行平の恋の相手であった海女松風村雨の切ない思い出語り。 ワキとアイの応対により、海辺の松は松風、村…

中国より渡来せし梅

万葉の昔に中国より渡来せし梅花そのまま中国語

タチバナ、花と実

都鳥、我が想ふ人はありやなしやと。

春の鳥一期一会の出逢ひかな 雅子

能「卒塔婆小町」

夢よ羽ばたけ

鳳凰といふなる夢の飛び翔けよ

山は暮れ野は黄昏れの薄かな

山は暮れ野はたそがれのすすきかな 蕪村

露の世は露の世ながら

『俳句大観』(明治書院)

露の世は露の世ながらさりながら

ナルキッソス

~ギリシャ神話~ 水に映る自分の姿に陶酔し入水せし少年黄水仙となる る。

柏木・女三宮の過ちにおける「猫の役割」

「寝よう寝よう」

菜の花や

菜の花や月は東に日は西に 蕪村

山は暮れ野は黄昏れの薄かな

山は暮れ 野は黄昏れの 薄かな 蕪村

馬琴日記

燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや

燕雀安知鴻鵠之志哉。

笹月清美著『本居宣長の研究』

笹月清美著『本居宣長の研究』岩波書店刊行 昭和19年刊 山本五十六海軍大将国葬の日(昭和18年6月5日)上梓 漢意批判⋯⋯からごころを清くはなれて、もはら古へのこころ詞をたづぬる学問」 国学の究極は歌まなび、道の学びの内容を明らかにすること

業平、東下りの歌

『伊勢物語』東下りの段、業平が八橋でこれまでの旅を振り返る歌。技巧の粋が凝らされた折句。

吟行、二月尽

蒲の穂綿 大国主と兎のこと 黒鴨と言ってみたけどさてどうか

師走の遍路寺

石見神楽

広島県唯一の芝居小屋【翁座】

源氏物語「花宴」

原文で読む剣持源氏物語講座 (12月は第八帖「花宴」) 原文で読む源氏物語講座。12月は花宴の巻。光源氏、朧月夜に逢う。 光源氏二十歳の春。宮中の観桜の宴ののち、源氏はさる姫君と関係を持つ。春の末、右大臣家の宴に招かれた源氏は、彼女が政敵右大臣の…

和泉式部の歌

つれづれと 空ぞ見らるる 思ふ人 天降り来む 物ならなくに (和泉式部集) 人は時として空を見やられる。それは、まず何よりもこの地上には見るべきものがないからだろう。あるいは、「思ふ人」を求めてのことであるかもしれない。

古典の花[常識問題〕

クイズ…万葉集・源氏物語・奥の細道に登場する「紅い花」とは? ヒント『万葉集』…紅の濃染の衣色深く染みにしかばか忘れかねつる(巻11ー2624) 『源氏物語』…巻6「末摘花」常陸宮の姫は鼻が赤く、醜く垂れ下がっていたが、 この醜い姫も誠実な人柄であること…

朗読する楽しさ

『朗読日和』長谷 由子 まず、朗読の魅力が書かれている。文学作品の場合、黙読してしているときには気づかなかった臨場感を体感できる。登場人物の喜びや哀しみが我がことのように感じられる。また、朗読は想像力、イマジネーションの世界を大切にする。た…