一度だけ人格者だと言われたりその一言は永久に忘れず
品格の問われることも知らず言う口八丁は今ここに居ず
下世話ものばりを話題にする酒の場など遠ざけ今清々し
品性の卑しき者は一昔二昔前手こずりしかな
品位ある人ばかりではなかりしよ教員仲間も品曼荼羅に
人品は酒飲む時に現れて今も悪夢に魘されるあり
品々は店に並べと人々は見世物のように品比べ得ず
品定めして最適者選び得ずただ忍耐の男と女
品定めして買い物をしたはずを後悔せずには生きられぬ性
人格を尊重せむと思うときその時初めて人格者たり