奪われた故里の渚、されど今~

   君に捧げる ふるさとElegy 

 もう二度と故里には帰らないと

 君を嘆かせた三豊干拓

 遠浅の浜辺 山田海岸

 海辺なのに山田姫の伝説もあり

 懐かしい貝掘り 遊泳 広がる瀬戸の海

 沖には伊吹島 帆掛け舟 浮びてのどか

 父母とともに過ごした戦中 戦後

 今はもう 戦後はおぼろに 消え去って

 コロナ禍とともに令和始まる

 禍々しい新時代がどこに通じているというのか

 友よ 帰郷するのは諦めて

 僕の ふるさとElegyを聞いてくれ