准看学生 春の迷句

旅立つ日桜吹雪に姿消し     のぞみ

沈丁花華の香りに君重ね      〃

春風よコロナウィルス吹き飛ばせ あけみ

春うらら元の暮らしに戻りたい   〃

新芽たちパブロフの犬罪と罰   海太

桜花舞う空蝉の昔に落ちる    〃 

ひらひらと梅舞い散るも春の音  寛太

親友と涙で笑う卒業式      〃 

春風や闘志いだきて空見上げ   聖子

梅が香に愛しき君の姿かな    〃

桜咲く来年の今頃は看護師か   杏里

春が来る気分も気温もあたたかい  〃

鶯の鳴き声響く晴れた空     ベンリー

蝋梅の香り広がり祖母の顔    〃

うぐいすをまねる我が子が愛おしい 利奈

桜より酒に溺れて心地よい     〃

春が来る寒い毎日もう終わり    硝子

春が来る花見日和が楽しみに    〃

春よ来い冬の寒さに耐えられず   愛

桜咲く夢が叶った就職先      〃

寒い朝瞼閉じれば春の風      由香里

入浴剤藤の薫りに春想う      優太

「この味がいいね」と君が言ったから

三月十日はおすし記念日」     〃