『万葉集』に載せられている椿は9首、梅は109首、桜は47首
0054: 巨勢山のつらつら椿つらつらに見つつ偲はな巨勢の春野を
0056: 川上のつらつら椿つらつらに見れども飽かず巨勢の春を
0815: 正月立ち春の来らばかくしこそ梅を招きつつ楽しき終へめ
0818: 春さればまづ咲くやどの梅の花独り見つつや春日暮らさむ
0826: うち靡く春の柳と我がやどの梅の花とをいかにか分かむ
0831: 春なればうべも咲きたる梅の花君を思ふと夜寐も寝なくに
0833: 年のはに春の来らばかくしこそ梅をかざして楽しく飲まめ
0834: 梅の花今盛りなり百鳥の声の恋しき春来るらし
0835: 春さらば逢はむと思ひし梅の花今日の遊びに相見つるかも
0837: 春の野に鳴くや鴬なつけむと我が家の園に梅が花咲く
0838: 梅の花散り乱ひたる岡びには鴬鳴くも春かたまけて
0839: 春の野に霧立ちわたり降る雪と人の見るまで梅の花散る