雅歌仙➄「芭蕉読み」の巻 雅澄雅博両吟 5月27日満尾
1 芭蕉読み風に吹かれる皐月かな 雅博
2 霞を食らひ生きる仙人 雅澄
3 新入生慣れた頃にはテストあり 博
5 朗朗と今は響かぬコケコッコー 博
6 姥捨てならず軍鶏捨てに行く 澄
7 ウクライナ黄色は小麦青は空 博
8 日章旗の紅博愛示す 澄
9 名にし負ふ少し重かる日の丸も 博
10 沖縄復帰ブーゲンビリア 澄
11 情熱のゆく末を知るうす情け 博
12 中東問題対岸の火事 澄
13 軽くない軽みをめざせ師の言葉 博
14 高雅帰俗し造化随順 澄
15 十牛図入纏垂手町に入る 博
16 キラキラネームにもルビを振る 澄
17 早苗とる手もとや光りツバメ舞う 博
19 青葉風さすがにうまいうどん県 博
21 鳴き方も親が教える森の学校 博
22 寄るも触るも野茨の花 澄
23 ふるさとや迷路の先はまた迷路 博
24 梅雨の走りの薄ら寒さよ 澄
25 風除けも今は構わぬ松の風 博
26 名を呼ばれたる故人復活 澄
27 復しても我ツバメの巣地に砕け 博
28 命くれなゐあふれる力 澄
29 枯木には花は咲かぬが鳥は来る 博
30 再発見の野ざらし紀行 澄
31 野晒しは風のこととや思ひけり 博
32 どくろとも又しゃれこうべとも 澄
33 定まらぬ心を放す座禅会 博
34 遍路行脚で救われる人 澄
35 麦の香や連句の便り朝涼し 博
36 平和の鳩よ世界へ羽ばたけ 澄