雅歌仙⑥「明け易き」の巻 雅澄 雅博 両吟
令和4 年6月22日 満尾
1 明け易き日毎早まる散歩かな 雅澄
2 暮れなずむ野にバッタ追ひし日 雅博
3 寝ていても団扇の動く親ありて 澄
4 記はこんなにも伝え人打つ 博
5 毛を吹いて古傷も又なつかしや 澄
6 恐ろしき海、名「大言海」 博
7 光宙はキラキラネーム代表例 澄
8 世には光を人には熱を 博
9 雷鳥曰 元始女性は太陽であった 澄
10 破天荒ゆえ人魅了する 博
11 野枝栄新庄にまで剛き愛 澄
12 連句は連鎖輪廻は命 博
13 昨今のコロナ戦争皆杞憂 澄
14 風天のよに風せんのよに 博
15 竜宮や思えば遠く来たもんだ 澄
17 蜻蛉の日記とははかなき物語 澄
18 幼なじみと秋桜畑 澄
19 天王丘回り道したね五十年 博
20 書風秋風蕭蕭として 澄
21 空海の墨に向いて声も出ず 博
22 成るほどちぎる秋茄子かも 澄
23 紫陽花の今年小さし雨がえる 博
25 点と丸では大違いパパとばば 博
26 草抜き芭蕉草群の中 澄
27 尾瀬沼は雪どけ水に白き花 博
28 古いほどいい葡萄酒と友 澄
29 年賀状止めようと言う古き友 博
30 鎮守の森の祭り年番 澄
31※濃く赤いこれがやまももか噛んでみる 博
32 「あんた何しよんえ」と媼 澄
33 若翁フットワークよしカメラ持ち 博
34 ★雲辺寺山の赤幟かな 澄
35 世の中のしるべとする人もあろ 博
36 赤べこ牛でコロナ撃退 澄
★「さいあがりの舞い上がり雲辺寺の赤幟り」は三豊西讃(大野原柞田他)の俗謡。ふざけて すぐ調子に乗る者を嘲って囃す観音寺市方言唄。雲辺寺山では昔赤幟りを建てた。
※日枝神社の山桃