菅原道真の「春を惜しむ絶句」

 惜春絶句  菅原道真

生まれてよりこの方四時の閑なることを見ず

春気も老気に還るを将(たす)けず

送却(おく)りてむ鶯と花とに心地迷はむことを

何ぞ須(もち)ゐむ水に臨みまた山にのぼらむことを