一夜庵・俳諧通信⑥『弘化録』に宗鑑の狂歌

観音寺神恵院の寺伝『弘化録』の元和元年(1617)の記に例の有名な狂歌が載せられている。曖昧な口伝え歌ではなく、この時すでに伝承歌として定着していたことが分かる。 上は往(いに)中は日暮し下は夜まで一夜泊りは下々の下の客

400年後の令和の今も同じ歌として受け伝えられている。「上は立ち」と現在は歌われている初句だけが少し違う。