紹介作品

ススキとヨシ

俳句は虚子に聴け

虚子の次女・星野立子の主宰する『玉藻』に「虚子の問・答」が昭和12年ころ連載されている。十月号に「玉藻は今度添削及び問答を始めました」と「ホトトギス」に宣伝している。「俳句は虚子に聴け」と息巻く。 虚子は子女のなかで、句作を「私の方から勧め…

今年の年賀状より

坂出沙弥島の柿本人麻呂挽歌を大切にしている会 三姉妹(三つ子)はこのようにすくすくと成長していました。 今年の大河ドラマ「平清盛」には西行も重要な位置を占めることでしょう。

子供の俳句に大人が画

宗鑑祭にちなむ児童生徒の俳句に大人が絵を添えて、色紙に描いたもの。 恒例の文化行事、今年の作品を地元観音寺市役所のロビーに展示中。

新人賞作家涼野海音さんの俳句紹介

我が郷土の新鋭俳人涼野海音さんの近況と俳句作品を紹介しました。

水仙、この一句

水仙より母の白髪の白かりき 石田波郷

浅田次郎の短編「供物(くもつ)」

今朝のラジオ文芸館で、浅田次郎の「供物」が朗読されていた。 再婚した夫と二人の子どもに囲まれ、幸せに暮らしていた主人公(語り手)。 そこへある日、一本の電話がかかってきた。 二十年前に別れた前の夫の死を報せる電話だった。 酒癖の悪い夫の暴力に耐…

母の魂、螢となりて

その子らに捕らへられむと 母が魂蛍となりて夜を来たるらし 窪田空穂 この歌は近代短歌の中で窪田空穂の代表作、名歌に挙げられるものである。

人間臨終図鑑

人がどのように生きたかということは、結句どのように死んだかということで完結的に表現される。

山崎方代、秋の歌

山崎方代 1914~1985 (大正3年~昭和60年) 昭和十六年、二十七歳で召集。翌年、チモール島クーパンの戦闘で砲弾の破片を浴びて右眼失明、左眼視力0・0一となる。二十一年五月、病院船で帰還。年末に退院。「兵隊にとられ、戦争に引っぱっていかれた七年…

生命の詩としての蛙

『蛙』草野心平 好き嫌いがありますので、蛙の生態の写真集などでないのが幸いです。46編の詩はすべて蛙が主人公の詩、メルヘンですよ。 「ごびらっふの独白」…るてえる びる もれとりり がいく。ぐう であとびん むはありりんく るてえる。(日本語訳)幸…