大方は忘却の彼方へ 10首
いつまでも過去の遺恨に捉われて愚痴る愚かな年寄り人よ
集団自決するつもりかや我が同胞「最期の同窓会」の案内
敵味方どちらか知らず付き合ってどんでん返しそれも人生
大方はエゴの塊人間をそう決めつければ少しいい所も
憐れなる生き物人間虫けらとどこが違うか人食い鮫も
人面獣心と言えば自虐か知らねども隣人愛を貫くは難し
許すという甘美さ知らねばおおよその愛語るべき資格はあらず
大方は忘却の彼方に捨て去るべし物ではなくて拘泥心を
ここまでを付き合ってくれたあなたに会いたい会いたい人に逢えぬこの世に
