短冊173

イメージ 1
 
173  きりぎりすさむしろゆるせ一夜庵  二六庵竹阿
 
 
【本歌】
   きりぎりす鳴くや霜夜のさむしろに
        衣片敷きひとりかも寝む
              後京極摂政前太政大臣  『新古今集』秋の歌

 二六庵竹阿 (1710~1790)  江戸時代中期俳人
宝永7年生まれ。江戸で長谷川馬光に学び,溝口素丸らと「続五色墨」を刊行。のち大坂に住み、蕉風俳諧復興晩年江戸に帰り、二六庵の号を門人小林一茶に譲る。寛政2年3月13日死去(81歳)
 
  更に大切なことは、この句の典拠は興昌寺所蔵、宗鑑直筆の次の句である。
    貸し夜着の袖をや霜に橋姫御   宗鑑