『芭蕉との対話』いかがですか。

芭蕉との対話(五十音順篇)
     
        【新書版・新刊の紹介】

  芭蕉の全ての俳句に平成の凡人が、脇句を付けて短歌化したもの。

     例えば  夏の月御油より出でて赤坂や(芭蕉)+五十三次最短の距離(雅舟)

            夏の夜や崩れて明けし冷し物(芭蕉)+一期一会の膳所の雅会(雅舟)

            夏山に足駄を拝む首途哉(芭蕉)+役行者の健脚にあやかる(雅舟)

            撫子にかかる涙や楠の露(芭蕉)+正成の像鉄肝石心(雅舟)

            撫子の暑さ忘るる野菊かな(芭蕉)+今咲き切れば後は野となれ(雅舟)

            七株の萩の千本や星の秋(芭蕉)+友人七人長寿を祝ふ(雅舟)

   ちょっと寄り付きにくいと思われれば、致し方ないが、ゆっくり考えながら読むと尽きぬ滋味が湧き出る。