2018-07-11 『芭蕉との対話』いかがですか。 紹介作品 #その他文学 【新書版・新刊の紹介】 芭蕉の全ての俳句に平成の凡人が、脇句を付けて短歌化したもの。 例えば 夏の月御油より出でて赤坂や(芭蕉)+五十三次最短の距離(雅舟) 夏の夜や崩れて明けし冷し物(芭蕉)+一期一会の膳所の雅会(雅舟) 夏山に足駄を拝む首途哉(芭蕉)+役行者の健脚にあやかる(雅舟) 撫子にかかる涙や楠の露(芭蕉)+正成の像鉄肝石心(雅舟) 撫子の暑さ忘るる野菊かな(芭蕉)+今咲き切れば後は野となれ(雅舟) 七株の萩の千本や星の秋(芭蕉)+友人七人長寿を祝ふ(雅舟) ちょっと寄り付きにくいと思われれば、致し方ないが、ゆっくり考えながら読むと尽きぬ滋味が湧き出る。