友情篤き詩人森川義信

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義信より一足先に戦死せし友悼む詩は『詩集』に遺せし
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  幼友達安藤孝雄の墓碑を出征前に詣でし遺詩あり     『森川義信詩』』より

  上等兵安藤孝雄を憶ふ
友よ お前は二十歳
ひととき朔北の風よりも疾く
お前の額を貫ぬいて行つたものについては
もう考へまい
わたしは聞いた大きな秩序のなかに
ただ はげしい意欲を お前の軍靴の音を
わたしの力いつぱいの背のびではとどかない
流れよ幅広い苦悩のうねりよ

友よ二十歳の掌のなかで燃えたものよ

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                幼き日の森川義信であったかも⋯