2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

早苗塚序・二つ笠序 【観音寺市 俳諧文学史遺産】

【早苗塚序】 琴弾山の麓神恵院は風景に富て霞たつ高根の曙より梅がわきの梅に闇はあやなく桃の中より咲出す、初ざくらに花間笑語の聲たへず、十王堂の藤のゆふ暮おぼつかなく、斜日散後聖廟の雨夜には沓音のいはれも傳へ、御影の池には注連縄を曳き、五月雨…

3月16日誕生日の花と花言葉歌句

3月16日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句) 高貴とは心に深く蔵すもの 雅舟 【花】ハルリンドウ(リンドウ科) 【花言葉】 高貴 【短歌】晴れる日を今日と待ちいしハルリンドウ自分を自分ではげまして咲く 鳥海昭子 春の陽射し…

オキザリス 置き去りにされても たくましく

【オキザリス】 花言葉は「決してあなたを捨てません」「輝く心」 この花が雑草のように抜いてもまた生えてくることにあるようです。

「~闘」10首歌

【春闘】の今年は妥結 早々と一万円以上の賃上げという 【力闘】の力強さよ細腕も力瘤入れ女丈夫彼女 【健闘】を互いに称えすれ違う候補者ここでは敵対はせず 【熱闘】のエネルギッシュに感動す人は努力の限り知られず 【決闘】が嵩じて乱闘騒ぎとなるどこか…

連翹の島

3月25日の誕生日の花は「レンギョウ」です。普通の連翹は今ごろ咲き始めるようですが、小豆島だけに自生している特別保護植物は少し遅く咲く「ショウドシマレンギョウ」です。五月初めに小豆島だけに咲きます。それを私は歌曲にしています。60年も前のこ…

自転車を突いて上る

小豆島では自転車を「突いて上る」と言うのを聞いて驚いたことがある。坂道が急峻なのでそう言うのも尤もだが、普通は「押して上がる」のではありませんか。同僚の地元の先生でした。 三段式切り替え自転車新品を買って、小豆島の山々を廻ったものだ。単なる…

芭蕉 「早苗塚」『二つ笠』にまつわる俳人たち

宗鑑と芭蕉のつながりは明確ではない。それを資料は少ない。これまでに地方に埋もれたささやかな俳諧事象がわずかに参考になるかもしれない。讃岐では、宗鑑終焉の一夜庵(観音寺市)関連と芭蕉の直筆短冊の句碑・早苗塚とのつながりが唯一注目すべき接点であ…

早春の鴨川

染川とも 呼ぶ財田川 春の鴨 雅舟 参賀橋 とも呼ぶ早春 三架橋 雅舟

3月15日誕生日の花と花言葉歌句

3月15日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句) 聞き上手喇叭水仙敬へり 雅舟 【花】ラッパズイセン(ヒガンバナ科) 【花言葉】 尊敬 【短歌】みーんながこっちを向いてるね幼児が言うラッパズイセン 鳥海昭子 「全部こっちを向…

三界は火宅の如し

三ッ物(追悼) 三界は火宅の如しユータナジー 雅澄 伊予に人あり言葉の重さ 雅博 平和への発言重く健やかに 雅澄

石橋を叩いて⋯⋯

石橋を叩いて渡る慎重さ取り越し苦労かもしれないか 石橋を叩いて渡らぬ臆病さあるいはそれが命拾いに 石橋を叩いて壊す無謀さはふつつかなどでは始末にならぬ 石橋を叩かず渡る信頼性自信のほどか軽率ならず 石橋も叩いて渡る習慣性身についていて交通事故…

紅薔薇に紅梅対抗紅椿

この家の主の心は紅色香好むにあらずやすべて紅花

健三郎 春の光を 句にはせず

光り輝き 健三郎でも 苦渋に満ちて

3月14日誕生日の花と花言葉歌句

3月14日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句) 紫の花菜と書けばゆかしけれ 雅舟 【花】ムラサキハナナ 【花言葉】 知恵の泉 【短歌】いちめんのムラサキハナナに埋まりてお伽話をほろほろときく 鳥海昭子 黄色い菜の花の季節に…

詩人森川義信の幼年時代

時代が次第に傾斜していくのを鋭く感知して訴える「勾配」詩碑。生家前に建つ。

不思議な出会い=奇遇

芭蕉の早苗塚碑前に現れた人⋯⋯高瀬高校昭和40年の教え子でした。半世紀近くの時の流れがあります。そしてそのお子様は観一平成元年の担任生徒でした。三つ子ちゃんが二十歳になっているようです。 同日生まれの三姉妹は、日・月・星に因んだ名前。なんとRoma…

宗鑑と宗祇の接触はわずか

純正連歌師宗祇と俳諧師連歌師宗鑑との接触は極めて少ない。 延徳二年(1492)3月3日摂津における千句連歌(池田家主催)72歳宗祇中心、宗鑑の句も出ている。宗祇にとって俳諧の連歌は、あくまでも余技であって、ほとんど交流していない。第九代将軍足利義尚の連…

忘れ去ることが全てです。

嫌なこと全てを忘れ去ることです健忘症の清々しいこと 認知症など懼れることはない全て忘れてゆだねるは天 悪気合ってするではないに介護の人家族も同じ寛大であれ 叱るのを冷たく忠告することを己が務めとするはいかがか すんだことむしかえしてはまたした…

運否天賦(うんぴてんぷ)

運不運天命にして個人ではどうしようもない運否天賦 神様が乗り移ったのか運不運どうしようもない時があるなり 天命か宿命か知らないが人知を超えて支配するあり 宿命のライバルという言葉あり天命のRivalなどは言わない 運命のライバルと言っていいけれどそ…

国木田独歩「運命論者」終末部

怨霊の業とのみ信じて、二人の胸の中の真まことの苦悩くるしみを全然まるきり知らないのです。 僕は酒を飲むことを里子からも医師からも禁じられて居ます。けれども如何どうでしょう。此このような目に遇あって居る僕がブランデイの隠飲かくしのみをやるのは…

雅歌仙15巻

雅̠歌仙(15) 雅澄雅博両吟 令和新連句第十五巻 令和5年3月13日 1 春の日を浴びて和らぐ雛の顔 雅博 2 浮かんで消えてまた浮かぶ仁 雅澄 3 梅の香や三寒四温雨降りて 博 4 野焼き脱する兎国民 澄 5 四十六月を目ざしてアルテミス 博 6 銀河に抱かれ女神悶絶 …

花鳥風月/歌仙に遊ぶ

3月13日誕生日の花と花言葉歌句

3月13日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句)雪柳その殊勝さで今日生きむ 雅舟 【花】ユキヤナギ(バラ科) 【花言葉】殊勝 可憐 【短歌】肩にふれユキヤナギの花散るものをやよいの空のやわらかにあり 柳に似た花を持ち、雪が…

足利義尚の最期

戦国時代の大乱「応仁の乱」の遠因は、足利第九代将軍に予定された義尚の誕生にある。義政と日野富子の間に男子出産が遅すぎて、義視の方が世継ぎにされていたのに、 幸か不幸か義尚が生まれた悲喜劇にある。政務の主導権争いに罪のない義尚はその渦中に立た…

【電~】10首歌

電報も電電公社も浮かばない祝電弔電すぐには打てない 電撃の○○と言えばおめでたいことのみに使うのかもしれぬ 電光石火 電光朝露 文字さえ見れば すぐ分かるかな 蓄電器コンデサーやキャパシターの片仮名の方がよくわかる 逐電は逃げて行方をくらますこと不…

3月12日誕生日の花と花言葉歌句

3月12日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句)雛菊や誰も邪気無き子でありし 雅舟 【花】デージー・ヒナギク(キク科) 【花言葉】無邪気 幸福 【短歌】デージーは「ぼんぼこ花」と親しみき幼かりけり無邪気なりけり 鳥海昭子 ふ…

【流れ】の文学

水の流れ 川の流れ 海の流れ 山の流れ⋯ないはずなのに⋯山脈があった 山脈を「やまなみ」と言っただけで 詩的になる 校歌になる 人生の歌になる やまとことばはかくも心をやわらげ ふるさとのことば ふるさとそのものとなる さぬきやまなみあおぎつつ まなび…

一夜庵の屋根の葺き替え迫る

俳祖山崎宗鑑終焉の住まい「一夜庵」(香川県観音寺市)の茅葺屋根の修理が来年に迫っている。二十年の耐久しかないとされる二十年を越えて数年になる。先延ばしはできない状況にある。本年度より多くの方々の関心と援助をお願いしておかねばならない。 かつて…

3月11日誕生日の花と花言葉歌句

3月11日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句)被災死のあなたを今日も待ってます 雅舟 【花】 キランソウ(シソ科) 【花言葉】 あなたを待っています 【短歌】人を待ち人に待たれる春の日の野のキランソウ深いむらさき 鳥海昭子…

宗鑑の名筆

宗鑑の直筆遺墨 菅原道真の漢詩句「都府楼は僅に瓦の色を見観音寺は只鐘の聲を聴く」所有者小生