因縁という古びたるImageを持ち出されては退くばかり
何の因縁でこうなったとぼやく言葉は聞きたくもない
何事にも因縁があると説諭する先輩などにはするり身をかわす
悪因悪果あると滔々宣べられてはたまるものかと姿を隠す
因縁の試合とあらば堂々と後腐れなく負けて他を立てる
いいことと思ってしたる慈善事業機に応じねばさらりと捨てる
言いがかりつけてつけこむ隙などは見せてはならぬこの世知辛い世に
偶然の積み重ねなる人生の些事理屈づけどうだと言うの
泥仕合屁理屈からはTimingよく遁るべし頭働かせ
因果応報まことしやかに仏教を説かれたとても虚しき響き
