2010-12-01から1ヶ月間の記事一覧

短冊十一

十一 長への秋とは知りぬ一夜庵 ・表

短冊十

十 即詠 春雨は我を去らしめず一夜庵 三允

柿落葉彩り深く

柿落葉 心の庭に 敷きつめて 雅舟 今年の秋もまた我が家の柿の大木は、アメリカシロヒトリに葉をすべて食いちぎらせ、再び新葉を出させました。 老木なのに、年二回も葉を出すこの木の生命力は見事です。 葉の色も、いわゆる紅葉ではなく、青葉のまま散る「…

「先輩文庫」設立の意図

「先輩文庫」設立の趣旨 本校同窓生の著書を図書館の「先輩文庫」コーナーに集め始めたのは、昭和56年頃である。 すでに寄贈されているものを含め、多くの卒業生の自著を母校で永久保存する意義を感じ、収集に努めてきた。この度、本校創立110周年の節目にあ…

12月11日 誕生日の花・花言葉・歌句・万葉歌

12月11日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句)宿木のほよ樹上にて風に耐え 雅舟 12月11日 【花】ヤドリギ(ヤドリギ科) 【花言葉】困難に打ち勝つ 【短歌】今生のわれは宿木ヤドリギの冬を不思議に青く茂れり 鳥海昭子 い…

短冊九

九 一夜庵にて ほととぎす宗鑑どのは唯留守なり 愛水 ★ 興昌寺保存「宗鑑・一夜庵」を詠んだ俳句短冊を数点ずつ逐次紹介しております。

短冊八

八 飾りなき一夜庵裡の風涼し 水江

短冊七

七 秋風や天文博士都より ・にし

短冊六

六 一夜庵にて 琴ひきのをこしの風の通来て 千代の調はたえぬ庵かな 光照

短冊五

五 万歳や古き千代田の門柱 天童

短冊四

四 秋風のはしらを吹や一夜庵 はりつ

観一先輩文庫

「無帽」567号 先 輩 文 庫 この1年間母校の創立110周年で「先輩文庫」充実に努力してきた。母校では30年ほど前から卒業生の自著(出版物)を集めていたが、これまで250冊ほどしか集められていなかった。それで、来る記念の年2010年までに、とりあえず500冊は…

「ほよ」の絵手紙 surprise

万葉植物「ほよ」の絵手紙来たりけり ほよ 花言葉「困難を克服する」 あしひきの山の木末のほよ取りて挿頭(かざ)しつらくは千年(ちとせ)寿(ほ)くとそ 大伴家持 『万葉集』には「ほよ」の歌は、この一首のみ。

12月10日 誕生日の花・花言葉・歌句・万葉歌

12月10日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句)玉珊瑚玉簪として飾る 雅舟 12月10日 【花】フユサンゴ(ナス科) 【花言葉】神秘的 【短歌】さりげなく今年も此処にフユサンゴ赤くつぶらな実を光らせる 鳥海昭子 ふと気づけ…

短冊三

山崎宗鑑ゆかりの日本最古の俳蹟「一夜庵」(興昌寺) 『筆海帳』には、ここを訪れた俳人の詠んだ数百句の俳句短冊が保存されている。 三 月花のちる日早し一夜庵 幽山

短冊二

短冊一

一 旅も中半の一夜庵にて春惜む 稲青

お祖母ちゃんと孫娘の墓

すでに斉明(皇極)女帝の牽牛子塚古墳は発見されていたが、この度その孫娘(大田皇女)と推定される石室がその近くに確認された。「越塚御門古墳」と名付けられる。 ―中皇命(斉明天皇) の紀の温泉に徃せる時の御歌 君が代も我が代も知らむ磐代の岡の草根をいざ…

12月9日 誕生日の花・花言葉・歌句・万葉歌

12月9日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句) ナルキッソスよりも崇高水仙花 雅舟 12月9日 【花】スイセン(ヒガンバナ科) 【花言葉】自己愛 崇高 【短歌】スイセンはきょうだい仲良く咲いている少しおませに少女が言うえり …

才色兼備「光明皇后」

『万葉集』に光明皇后の歌が三首ある、その中の一首 「我が背子と二人見ませばいくばくかこの降る雪のうれしからまし」(巻8ー1658) 夫聖武天皇を想う「冬相聞」の歌として広く知られている。 。

ほよ

「ほよ」はヤドリギ科の常緑低木のヤドリギ。榎、栗、桜、欅などに寄生する万葉植物。 あしひきの山の木末(こぬれ)のほよ取りてかざしつらくは千年(ちとせ)寿(ほ)くとぞ (巻18ー4136)

山茶花の散りし寺

宗鑑「一夜庵」ゆかりの興昌寺にて 山茶花や読経独りの女かな 雅舟

minmin今週の誕生花句

12月2日 マルバノキ 紅まんさくひた紅に冬ぬくし 12月3日 葉牡丹 葉牡丹の渦に光の乱反射 12月4日 山茶花 山茶花のしきりに散るや朝の庭 12月5日 石蕗の花 読経の声流れる庭や石蕗の花 12月6日 柊の花 柊の花の香れりこぼれおり 12月7日 セントポーリア 子…

漢詩「涼州詞」

戦乱の時代の「涼州詞」~折楊柳・玉門関を詠む 黄河遠上白雲間 一片孤城万仭山 羌笛何須怨楊柳 春光不度玉門関 黄河をはるばる遡り、白雲の中へと分け入っていくと 険しい山々に囲まれて、ぽつんと小さな城がある。 羌笛の音が響いてくるが、郷愁はいかん…

12月8日 誕生日の花・花言葉・歌句・万葉歌

12月8日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句)遠き日や茶の花日和うらうらと 雅舟 12月8日 【花】チャ(ツバキ科) 【花言葉】追憶 【短歌】ほっこらと茶の花咲けり追憶のうらうらとして小春日のなか 鳥海昭子 のどかな冬の一…

芭蕉の句碑裏面に

金毘羅宮裏参道の傍らにある芭蕉句碑 「花の陰硯にかはる丸瓦(明治20年建立)の裏面に以下の15句が刻まれているが、 判読に難渋する。 空に道あとこそ見えね子規東京幾雄春浅き松の木立や象頭山松山鶯居嗚呼ひろしはせをのかけは唐大和三ツ浜其式時雨にはうこ…

漢詩「従軍行」

従軍行 王 昌齢秦時の明月 漢時の關萬里長征 人未だ還らず但龍城の飛將をして在らしめば胡馬をして 陰山を度らしめず 秦の時代に輝いていた明月や漢の時代からあった関所は、今も昔も変わりがない。兵士達は遠い辺境に出征してまだ帰って来ない。かって篭城…

年賀状には万葉賀歌を

『万葉集』4516首には賀状にふさわしい歌が10首~20首あるように思います。 その中から、数首色紙に書いてみました。すべて私のメモにすぎません。

12月7日 誕生日の花・花言葉・歌句・万葉歌

12月7日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句)小さき愛セントポーリアそっと置く 雅舟 12月7日 【花】セントポーリア(アフリカスミレ)(イワタバコ科) 【花言葉】小さな愛 【短歌】幼児が貌近づけて呼びかける「セントポー…

清酒「旅人」いかがですか?

大伴旅人「讃酒歌」にちなんで… [題詞] 大宰帥大伴卿讃酒歌十三首(第一首) 験無 物乎不念者 一坏乃 濁酒乎 可飲有良師 (巻3ー338) 験なき ものを思はずは 一杯の 濁れる酒を 飲むべくあるらし これは濁り酒ではなく、れっきとした清酒です。