2019-12-27 フランスに行きたしと思へども 「旅上」 萩原朔太郎 ふらんすへ行きたしと思へどもふらんすはあまりに遠しせめては新しき背広をきてきままなる旅にいでてみん。汽車が山道をゆくときみづいろの窓によりかかりてわれひとりうれしきことをおもはむ五月の朝のしののめうら若草のもえいづる心まかせに。 (私感)高校の国語教科書に出ていて この詩のひそけさにひとり感動していた。 それが嵩じて、フランス文学を専攻しようと 思うようになってしまった。